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【クリニックの地域戦略】勝ちやすい地域から集客しよう
様々なクリニックの先生とお話しているとよくお伺いする言葉があります。
「周辺地域からは取れている。隣町からはあまり来ていない」
このお言葉通りに戦略を組むと、隣町からどう集客するか、という方針で販促を組み立てる事になります。
勿論それが上手くいくパターンもありますが、思わぬ落とし穴があります。
目次
前提条件:隣町から足を運ぶ患者はそもそも少ない
自由診療のように最先端で高度な治療を求めている方であれば話は別ですが
基本的に保険診療の場合わざわざ隣町まで足を運んで診療に来る患者は少ないです。
また、昨今のクリニックが乱立している現状では
隣町にもそれなりに集客を頑張っているクリニックがある場合がほとんどです。
遠方まで足を運ぶ手間を考えると、近いクリニックが選ばれやすいです。
そういう前提条件を踏まえた上で検証していきましょう。
周辺エリアの人口分布を見て、本当に取れているか確認してみる
地域密着で長年やっていればある程度地域で名前も通っていますし
知り合いの方からの紹介なども多いかと思います。
その状況の中で一度人口分布を見てみることをお勧めします。
例えば以下のデータを御覧ください。
狙っている層は0-10歳の小児。
左の表「地域全体の数」6,554人
真ん中の表は「クリニック周辺地域の数」1,237人
右の表は「隣町の数」3,181人です。
この表だけ見ると、確かに右の表の「隣町の数」の0-10歳の人口は多いです。
ですが、真ん中の「クリニック周辺地域の数」の0-10歳の人口それなりの数がいます。
この患者の何割を今獲得できているでしょうか。
上記の数字とクリニックの患者データと見比べてみる
下記の画像は1年間の実際の患者データです。右表の赤枠、0-10歳は404名となっています。
1,237人中404名なので約3割は獲得していることになります。
かなり多い方ではあると思いますが、例えば歯医者のようにほとんどの人が通院する可能性があるサービスの場合
まだ取りきれる可能性も多いにあるかと思います。
獲得しづらい隣町から集客するよりも、近場で取りきる方が効率が良い
1,237人中404名を獲得している状態で、後何人までは取れるのか
これは実際にやってみないと分かりません。
子どもの健康に対しての意識が高い地域だとかなりの数が見込める可能性もあります。
上述したように明らかに近場のエリアの方が来院してもらいやすいので
わざわざ取りづらい遠方で勝負するよりも近場の新患をもっと獲得しに行く方が
効果的な場合が多いです。
感覚も大事だが、数字を見て判断することも大事
ずっと経営し、患者様を実際に診療してきている先生方の肌感覚というのは
基本的に当たっていることが多いです。
ただ、実際に上記のようにデータを広げてみることで意外と見落としているポイントがある場合もあります。
当社は院長先生の感覚も大事にしながらも
実際にこのようなデータを駆使して、クリニックにとって本当に必要なマーケティング戦略をご提案いたします。
セカンドオピニオンのような相談もお受けしております。
是非お気軽にお問い合わせください。